玉鶯は、蝗害は異民族のせいで起きたと憤る民を鎮める名目で、砂欧に戦争を仕掛けようとしていた。壬氏は戦を避けようと頭を悩ませていたが、玉鶯の暗殺という思わぬ形で戦を回避することになる。しかし、領主代行を失った西都の舵を取る者がいない。壬氏は、いやいやながら西都の政務を執ることになった。猫猫は、心身ともに疲弊する壬氏を気遣いながら、怪我人や病人を診る日々を送っていた。そんなある日、壬氏は、領主代行だった玉鶯の息子たちを、西都のために後継者として政治を教え、育成してほしいと頼まれる。しかし、玉鶯の長男・鴟梟はどうしようもない無頼漢であった。他の二人も後継者教育を受けたことなどないことがわかり、猫猫は頭を抱えてしまう。だが、猫猫たちは否応なしに西都のお家騒動に巻き込まれてしまう。玉鶯の三人の息子たちを後継者として育成してほしいと頼まれたうえ、鴟梟の息子・玉隼は中央から来た猫猫たちを目の敵として邪魔をしてくる。誰が西都を継ぐのか……多くの思いが交錯する中、猫猫の元に事件が舞い込む。玉鶯の孫たちの不仲。醸造所で起きた食中毒。謎の病を訴える異国の娘。そしていつも以上に不可解な行動をする雀。彼女の本当の目的とは一体何なのだろうか。そして、雀の本当の顔も明かされることになるのだが---。猫猫は無事、中央へと帰ることができるのだろうか。そして、壬氏との関係をはっきりさせる時が来るのだろうか。
玉鶯は、蝗害は異民族のせいで起きたと憤る民を鎮める名目で、砂欧に戦争を仕掛けようとしていた。壬氏は戦を避けようと頭を悩ませていたが、玉鶯の暗殺という思わぬ形で戦を回避することになる。しかし、領主代行を失った西都の舵を取る者がいない。壬氏は、いやいやながら西都の政務を執ることになった。猫猫は、心身ともに疲弊する壬氏を気遣いながら、怪我人や病人を診る日々を送っていた。そんなある日、壬氏は、領主代行だった玉鶯の息子たちを、西都のために後継者として政治を教え、育成してほしいと頼まれる。しかし、玉鶯の長男・鴟梟はどうしようもない無頼漢であった。他の二人も後継者教育を受けたことなどないことがわかり、猫猫は頭を抱えてしまう。だが、猫猫たちは否応なしに西都のお家騒動に巻き込まれてしまう。玉鶯の三人の息子たちを後継者として育成してほしいと頼まれたうえ、鴟梟の息子・玉隼は中央から来た猫猫たちを目の敵として邪魔をしてくる。誰が西都を継ぐのか……多くの思いが交錯する中、猫猫の元に事件が舞い込む。玉鶯の孫たちの不仲。醸造所で起きた食中毒。謎の病を訴える異国の娘。そしていつも以上に不可解な行動をする雀。彼女の本当の目的とは一体何なのだろうか。そして、雀の本当の顔も明かされることになるのだが---。猫猫は無事、中央へと帰ることができるのだろうか。そして、壬氏との関係をはっきりさせる時が来るのだろうか。